ドユニ(THE UNIT)に咲いた一輪の花、セヨ美 [後編]
前編はこちら
第2次順位発表
韓国番組あるある「変な構成」のおかげで、ここに第2次の順位・脱落者の発表が入ります。
セヨンさんのチームからは、MYNAMEのメンバー・コヌさんが脱落。「このチームで落ちたのが自分だけでよかった」というコヌさんの言葉を聞いて静かに泣くセヨンさん。
泣く時に目を覆ったり擦ったりしないセヨ美……伏せた長いまつ毛からポロポロと落ちる涙……美少女の証……。
フォースミッション編・後
セヨンさん所属チームは楽曲争奪戦(作曲陣へのおねだり合戦)に負け続け、最後に残っていた1曲を担当する形に。それぞれのグループでは長らくご無沙汰となっている韓国での楽曲配信に加え、1位チームには特別にMV制作というご褒美もあるということでみんなの士気は高いです。
セヨンさんのチームは主にレファンさん(BIGSTAR)にスポットをあてた番組構成になっていたのですが、メンバーチョイスでセヨンさんから名前を呼ばれた時の気持ちを聞かれたレファンさんは「(セヨンに)選ばれるなんてまったく思ってなくて、選んで欲しいとも思いませんでした。あんまり行きたくなかったですし」と答えていて、ここでもセヨ美の孤高のヒロインぷりという名の人望の無さが露呈していて胸が熱くなりました。
「セヨンは僕と同い年なのに、すごく気難しくて怖くて、近寄りがたいんです」と語るレファンさん。わかる。
苦手意識のあまり、パート割についてのミーティング中「1番はセヨンが歌うのが良いと思う。これでどう……です?」と思わずへりくだってしまうレファンさん。「もっと自信もって言いなよ。大丈夫」と返すセヨンさん。その顔が良くないのでは?と思う私。
その後、レファンさんがセヨンさんに「でも一緒にいて君の良い面を知ることができた」と話すシーンがあるんですけど、この直前に挿入されてるのが宿舎で1人早く起きたセヨンさんが「ご飯食べようよ。ねえ」って寝てるメンバーを起こして回る映像で、ひょっとしてこれがセヨンさんの「良い面」なんでしょうか。
もっとあれよ!!?
中間チェックでファン・チヨル先輩に歌声を褒められて喜ぶレファンさんの横から「チヨル先輩に会ったらまた怒られるに決まってる、って言ってたんですよ」とチクるセヨ美。
練習室に戻ってから「レファンが褒められた時すごく嬉しかった」って笑ってたので嬉しかったのは本当に嬉しかったんだと思います。
この回では「ミスなく踊れた人から部屋に戻って寝てもいいことにしよう」と提案して、最後まで残る審査役を自らかってでてみんなを励ますチアガールセヨ美、みんなが部屋に戻る中ダンス経験が無くミスが続くイム・ジュニョクさん(元DAY6)を「自分でも分かってると思うけど、全然出来てないよね」「でもダンサーじゃないってこともわかってるし、必要に迫られてダンスをしてる中で、よくやってると思うよ」と励まして振付指導するセヨ美、リーダーのはずがすっかり存在感を消しているソンジョンさん(Boys Republic)などが見られます。
練習後、イム・ジュニョクさんに「俺はここまでやった君を誇りに思うよ」「自信が持てない気持ち分かるよ。ヒョンも歌う時同じことを感じてる。隠れたくなる」「君は歌う(歌を上手くやる)つもりだろうけど、僕達は全部を上手くやらなきゃいけないんだ」と語りかけていたセヨンさん。面倒見はいいんですよね。(クセと我が強めなだけで)
そんなこんなで挑んだパフォーマンスでは見事ステージとセンターをモノにするセヨ美(ヒロインの器)。
\\\セヨ美が一番かわいいよ!!!!///
「韓国ではこれが最後のチャンスになるだろうと思った」という気持ちで挑んだと涙をにじませたセヨンさん。
チーム内1位をとって「チームのみんながパフォーマンスに全力を尽くしました。自分が1位をとって申し訳ない気持ちです」と話す様子に感心してたら、「前回のミッションで1位をとった時はそんなこと思わなかったんですけど」って言い出してさすがのセヨ美でした。そういうとこやぞ。
あとセヨンさん、やっぱりかわいがりの圧が強いんですよね…。(チーム2位のコメントを求められ言葉を詰まらせ泣きながらメンバーへの感謝の気持ちを伝えるキジュンくんに、レファンさん含む3人が揃って泣いてしまという感動的なシーンの感想)
チームとしては全6チーム中4位でMV制作はならず。音源のみがデジタル配信される形になりました。
第3次順位発表
ファイナルを前にした3次順位発表。前回のエピソードが効いたのかセヨンさんの順位は大幅にランクアップ。
初めて8位に入ってビックリのセヨ美(美少女)。
ミッションでチーム1位取った時とかもそうなんですが、セヨンさんてあんな前に前に行きたがるわりに褒められた時にあんまりあからさまに喜ばないでグッとこらえて押し殺すタイプなんですよね。かといって「当然だし(ツーン)」を装えるほどは隠せてなくて、なんか不器用な子供みたいな風情があってグッときます。
「デビューして8年になります。韓国でもっと歌いたくて、この番組に出ることを決めました」とコメントするセヨンさん。「韓国で」を添えることで「他の国(日本)では歌っていますが」っていうニュアンスを込めているのかなと感じました。自分の仕事への自負か日本のファンへの気遣いかその両方か。
「投票してくれたみなさんと、一緒に頑張ってくれた友人たちに感謝します」からの一瞬のサランヘポーズがまあまあのブスだったのも良かったです。
ファイナルミッション
最終候補18人が2チーム(2曲)に分かれてファイナルの舞台でパフォーマンスを行う。
事前に希望の楽曲と一緒にやりたいメンバーについてのアンケートをとり、それを参考にチームが振り分けられます。
前回・前々回と同じチームでセヨンさんのかわいがりを一身に浴びていたキジュンくんは、インタビューで「避けたいメンバー?セヨンヒョンです」と即答。がんばれセヨ美。負けるなセヨ美。
メンバーが1人ずつ順番に部屋に入って来る方式で、残すはセヨンさんとウィジンさんのどちらか1人が来るだけ……という状況で「来たのセヨンじゃない?」と言われた時のキジュンくんと、ノックの音にピャッ!!てなるキジュンくん。セヨンさん、なまはげか何かなのか?
キジュンくんの願いは叶い、セヨンさんは無事に別チームに。
こちらの部屋では「セヨンが来た時、みんなで隠れて驚かそう」というドッキリを仕掛けられたものの、仕掛け人のメンバー達が下手(陰キャ)すぎて絶妙にドンズベるという結果に。
「面白くしてほしいなら面白くやってよ」と言うセヨンさん。ここは完全に正しい。
ネタばらしのあと、みんなちょっと怖かったのかセヨンさんに近寄ろうとせずに遠巻きに囃し立ててたのだけは笑いました。
チームのミッション曲タイトルは「Dancing With The Devil」だと聞いたドンヒョンさん(BOYFRIEND)に、「あの悪魔も来たし」と名指しされるユニット公式悪魔セヨ美。
このチームでも、セヨンさんはダンスフォーメーションの構成を担当。
何故か陰キャ(寄り)メンバーがメインになってしまったチームで、最後のチャンスということもあってやや重めの空気が漂う中、フォーメーションのポジション割についてメンバーから「不公平では?」という意見が。
この顔……ヤベエ予感しかしない……2冊目のファイルが投げ落とされてしまう……と思いきや、抑えたトーンで「自分はなんでずっと後ろなの?とか、自分はなんでセンターじゃないの?とかじゃなくて」「最初は後ろにいるメンバーも後で前に出て来れるし」「俺はみんながスポットを集められるようにするつもりだよ」と説明するセヨンさん。
あんなに……あんなにセンターにキィキィ言ってたセヨ美が……。
というか自分がセンターにめっちゃこだわるからこそ他人のセンターへのこだわりにもめっちゃ反応する(気を配る)んでしょうねセヨ美……センシティブセヨ美……。
そんなセヨ美の変化に感心しつつも、皆に向かってまず言ったのが「正面にいる人と後ろのままの人がいるのはわかってるよ」「俺が動線を作ったんだから、そんなこと知ってるよ」だったあたり、話の持って行き方にすごいセヨンさんらしさが出てたのには笑いました。
そして迎えたファイナルステージのパフォーマンスのファイナルカット。
そこにはスポットライトの光を浴びてドセンターにおさまるセヨ美が。
番組としてのセヨンさんの最終順位は17位。
ユニットデビューは逃してしまいましたが、番組について聞かれて「遅れて来た成長痛のようなものでした。この中で、さらに成長する痛みを感じました」と答えていたセヨンさん。
ずっと願っていたであろう韓国での番組出演・パフォーマンス・楽曲リリースが叶ったこと、得難い機会を得られたことなど、他の出演者も含めそれぞれにとって意味のある挑戦と経験だったんじゃないかと思います。
放送内容に関しては、本人としては「悪魔の編集」ととらえていた部分もあるようですけれども、長年くすぶってきただけに良い意味でも悪い意味でも丸くなりがちなメンバー達の中で剥き出しの「我」を見せてくれるセヨンさんは良いスパイスでしたし、スタッフにそれを利用された部分もあるんでしょうけど、少なくとも「言ってない・やってない」ことをやったとして放送されたわけでもないので……まあそのへんは正直痛み分けなんじゃないかなって……。
これは最終回のビデオメッセージコーナーに登場したセヨンさんのご両親なんですが、「今回の挑戦を困難に打ち勝つ良い機会に出来たとしたら、お前の将来の大きな助けになると思う」というセヨンさんのお父さんの言葉、セヨンさんを育てた人なんだなという感じがしました。
最後に
前編冒頭にも書いたように、この記事はセヨンさんの話ではなく正確には「私の心のセヨ美」という、番組を見る中で私の心に生まれた非実在美少女の話なので、多分というか確実に実際のセヨンさんとは異なっているんじゃないかと思います。
例えば接触イベントとかでセヨンさんが笑顔で私の名前呼んでくれたとしたら「おもてたんとちがう!!」と解釈違いを起こしてしまうくらいの域には来てる女による二次創作くらいに捉えてください。
そして少しでも興味を持っていただけたなら実際のセヨンさんについては自力で調べて自力で好きになってください。恋ってそういうものでしょう!?
Comment
そう、ジュニョクとセヨンが正面衝突するんでは?と危惧だか期待だかしたもののハートウォーミングにおさまったのはけっこー意外でした。意地とプライドを誰よりストレートに披瀝した二人でしたもんね。
「公式悪魔」は編集のスパイスとして便利に多用された面も大きいと思うけど敢えて正面から受け止めたとこ、さすがセヨン、プロだなあと放送中から感心してました。
セヨン父は、顔立ち相似形だったよね!ということはいずれ頭髪も...?と、もしかしたら本人も意識してるのだろーか...。
ってことでセヨ美in my mind 、楽し~い物語でした!ありがとうございます。
廃墟を通り越したこの更地に、今も住んでる私。
デウォニとキョンタギだけじゃなく、どゆに全体が私にとって地雷ってよりMOABだったので踏み抜いて蒸発したタマシイがここを離れられない...ってゆーか。
「銀杏酒店」というブログが去年、BLACK HEARTをメチャ熱く詳しく語ってたので今もそっちを読み返したり。
いまだにハンギョリのハラ見たり
http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=rudekf007&logNo=221187303299
もーヘンタイってよりボーレイかよ、って境地?
UNBになってたらどうかっていうのはありますけど、番組の構成メンバーとしては貴重な存在でしたよね。
入隊がかなり間近っぽいですが頭髪含め無事にステージに戻ってきてほしいですね。
更地になってしまったのは残念ですが、ウィジンさんソロデビュー、デウォンさん新事務所決定、チャンくんカムバックにハンギョルくんは天下のプデュで高評価と、みんなそれぞれの道を進めているのは寂しいけど嬉しいことだなあと思います。